アクション小説を書くコツ|迫力ある物語を生み出すために
アクション小説を書くコツ|迫力ある物語を生み出すために
はじめに
アクション小説は「戦い」「追跡」「冒険」などの緊張感あるシーンで読者を引き込み、物語をテンポよく進めていくジャンルです。派手な銃撃戦や肉弾戦だけでなく、サスペンスやスリル、キャラクター同士の心理戦も含めて「読んでいて手に汗握る展開」をいかに作れるかがポイントとなります。
この記事では、アクション小説を魅力的に書くための具体的なコツを紹介していきます。
1. スピード感を意識する
アクション小説で最も大事なのはテンポです。
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長い説明は避け、短い文やリズム感ある文体を使う。
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「走った」「撃った」「跳んだ」など動詞を前に出す。
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過剰な形容詞より、動作そのものの迫力を重視。
👉 例:
×「彼は恐怖を胸に抱きながら銃を構えた」
〇「彼は銃を構えた。心臓が跳ねる」
2. 戦闘シーンの描写法
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動作を具体的に書く:「殴った」より「右拳を振り抜いた」のほうが臨場感がある。
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視点を固定する:誰の視点からの描写なのかを明確にし、読者が混乱しないようにする。
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五感を活かす:音(銃声)、匂い(火薬)、感覚(衝撃)を入れるとリアルになる。
3. キャラクターの魅力を前面に
アクション小説は動きだけでは長続きしません。
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主人公の強さと弱さを両立させる(無敵ではなく、苦境に立たされるから盛り上がる)。
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敵役を魅力的に(ただの悪人より、信念や人間味がある方が印象的)。
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仲間や相棒の存在(掛け合いや連携で物語に厚みが出る)。
4. 舞台設定を工夫する
戦いの舞台はアクションを引き立てる「舞台装置」です。
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高層ビル → 落下の恐怖
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雪山 → 足場の悪さ、寒さ
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密室 →逃げ場のなさ
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現代都市 →群衆の中の混乱
5. サスペンスと緩急のバランス
アクションシーンばかりでは読者が疲れます。
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緊張と緩和を繰り返すことで読者を休ませつつ、次の盛り上がりに備える。
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追跡 → 逃走成功 → 一息 → 再び襲撃、とリズムを作る。
6. リアリティと誇張のバランス
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実際の銃器・格闘技を調べて描写するとリアリティが増す。
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ただし小説なので「映画的な誇張」も有効。
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現実には不可能でも「そうかもしれない」と思わせるのが理想。
7. クライマックスの盛り上げ方
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主人公に最大の危機を与える(死の寸前、仲間の裏切りなど)。
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戦いの場をドラマチックに(爆発する建物、落下する飛行機など)。
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感情の決着を絡める(ただ倒すだけでなく、信念や因縁の決着を描く)。
まとめ
アクション小説は、テンポよく、迫力を持って、読者を一気に引き込む物語作りが大切です。そのためには短い文でスピード感を出すこと、戦闘をリアルに描写すること、キャラクターに厚みを持たせることが必須。
最初は短編から始め、少しずつシーンの描写に慣れていくと、長編でも迫力あるアクションを書けるようになります。
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