海外に販売ルートを作りたい作家向け:2026年版「有効な投稿サイト」と「狙いめ作品」徹底整理
海外に販売ルートを作りたい作家向け:2026年版「有効な投稿サイト」と「狙いめ作品」徹底整理
「海外に売りたい」と言っても、実務的には次の2つのルートに分かれます。
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A. 連載アプリ(課金=コイン解放型)で伸ばす:契約・更新ノルマがある代わりに“当たれば早い”
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B. 電子書籍(KDP等)で“販売”を積み上げる:長期運用向き、海外販売の土台になりやすい
ここでは、これまで扱ってきた「契約型の小説投稿サイト」を中心に、**2026年の現実(閉鎖・縮小の波も含む)**を踏まえて、どこを狙うのが合理的かを整理します。
まず重要:2025年に「大手の連載サービスが相次いで閉鎖」した
海外ルートを語るうえで、**“プラットフォームは永続しない”**が前提です。
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Kindle Vella は 2025年2月26日に終了(新規購入不可) Amazon Kindle Direct Publishing+1
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Radish Fiction は 2025年末(12月31日)で閉鎖 PublishersWeekly.com+1
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YONDER も 2025年7月31日で終了 K-Comics Beat+1
この流れから言えるのは、海外狙いは「1社依存」ではなく、作品・権利・読者導線を分散させた人が勝つ、ということです。
結論:海外ルートで「有効になりやすい」サイト(目的別)
1) “売上(課金)直結”を狙う:モバイル連載アプリ系
向いている人:更新体力がある/トレンドに寄せられる/恋愛・ドラマ強い
狙い:アプリ内課金(コイン解放)+契約ボーナス
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GoodNovel:独占・非独占契約の提示があり、収益分配や完結条件などの枠組みが明確に書かれています Medium+1
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Dreame / Stary Writing:ライター向けの契約・ボーナス(更新・文字数条件)を掲示 Writer Beware+2Facebook+2
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MangaToon(小説も含む):最低保証(MG)の条件として「月の更新章数・文字数」など具体要件を明示 Reddit+1
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iNovelClub:契約ボーナスや達成条件(文字数・月更新など)の体系を公開 Stary Writing
注意:これらは“契約型”であるほど、独占・翻訳権・映像化等の二次利用の扱いが重くなります。契約条項は必ず精読し、曖昧なら質問してログを残してください(法務助言ではなく実務上の自衛です)。
2) “育成→採用(出版・アプリ展開)”を狙う:コミュニティ+選抜型
向いている人:まず読者反応を作る/長期でブランド化/英語圏コミュニティに入る
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Inkitt / Galatea:Inkitt側での投稿は「著作権を保持したまま」進められる旨が明記されています。さらにサブスク(支援)導線も提供 Inkitt+2Inkitt+2
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Wattpad:Creators Program(最大2.5万ドル規模の支援・編集/マーケ支援等)を発表しており、招待制の色合いが強い ビジネスワイヤ+1
ポイント:この型は「すぐ儲かる」より、“当たりの芽”を作って次の契約に進むモデルです。
3) “海外販売の最終到達点”として強い:Amazon KDP(+Kindle Unlimited)
海外販売を本気で積み上げるなら、連載サイトで伸ばしても最終的にここへ流す設計が強いです。
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KU(KDP Select)ではページ既読(KENP)で報酬が発生する仕組みがKDPヘルプに明記されています Amazon Kindle Direct Publishing+1
現実論:連載アプリが閉鎖しても、電子書籍は“自分の棚”として残ります。海外ルートの保険としても有効です。
逆に:TALESは「海外直販」というより“国内で勝ってから海外へ”の中継基地
TALESは、ジャンル制限を設けない方針や、コンテスト・メディア連携を前面に出しています note(ノート)+2TALES+2
したがって、海外直課金を狙うより、
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TALESで受賞・担当獲得・メディア化の芽
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その後に翻訳・海外ライセンス/海外電子書籍
という**「国内で実績→海外展開」**の動線が組みやすいタイプです。
海外で“刺さりやすい狙いめ作品”の傾向(2026年の実務目線)
1) 恋愛(超鉄板):CEO/契約結婚/復讐/転生(リバース)/子連れ・溺愛
MangaToonのジャンル導線だけでも、Romance / CEO / Revenge / Contract Marriageが前面に並びます MangaToon+1
→ つまり市場側が「それを読みたい人を集めている」状態です。
勝ち筋:
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1話目から“関係性の火種”(契約、裏切り、婚約破棄、復讐開始)
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2〜3話ごとに確実なクリフ(次話課金を引く)
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主人公は受け身にしすぎず、早めに反撃開始
2) パラノーマル恋愛:狼男(Alpha)/運命の番(fated mates)/吸血鬼
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Galateaはトップ導線で「Werewolf & shifter romance」「billionaire bad boys」を掲げています Galatea+1
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GoodNovelでも狼人間(Werewolf)系の導線・まとめが強い グッドノベル+1
さらに、英語圏ロマンスでは「Alpha系」「運命の番」文脈が長く強い(トロープとして定着)ことが一般誌でも解説されています TIME
勝ち筋:
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“番”の発覚を早い段階で提示
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群れ(パック)政治、身分差、禁忌、裏切りを絡めて中毒性を上げる
3) ダークロマンス/タブー系(強いがリスク管理必須)
Inkittのコンテスト導線でも「Dark Romance / Taboo」が明示されており、需要が存在します Inkitt
注意:露骨な表現や合意の扱いは、国・プラットフォーム規約で炎上やBANの地雷になりやすいので、必ずガイドライン優先。
4) 男性寄りの海外強ジャンル:Progression Fantasy/LitRPG(ゲーム進行系)
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Royal Roadはタグ検索でLitRPGやProgressionが強く回っていることが見て取れます Royal Road+1
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LitRPG自体も「ゲーム的な成長システム」を特徴とする新潮流として一般紙が解説しています Le Monde.fr
勝ち筋:
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早期に“成長の軸”(レベル、スキル、職業、ランク)を提示
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数値は“気持ちいい報酬”として、説明過多にしない
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長編前提(連載耐性が高いほど強い)
実務:海外ルートを作る「現実的な組み方」(契約型を活かす)
ステップ1:あなたの作品を「恋愛アプリ型」か「SFFコミュニティ型」かに分類
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恋愛・ドラマ中心 → GoodNovel / Stary / MangaToon / Inkitt(Galatea)
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成長・バトル・ゲームシステム → Royal Road(集客)→ KDP(販売)+必要なら契約型
ステップ2:プラットフォーム閉鎖リスクに備えた“分散”を最初から設計
2025年の閉鎖ラッシュ(Vella、Radish、Yonder)は、分散の必要性を示す典型です Amazon Kindle Direct Publishing+2PublishersWeekly.com+2
最低限やること:
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原稿・読者リスト(SNS/メルマガ等)の自前保有
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独占契約を結ぶなら「期間・対象言語・二次利用」の範囲を最小化できないか交渉
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連載で当たったら、**電子書籍化(KDP)**で資産化 Amazon Kindle Direct Publishing+1
まとめ:海外販売を狙うなら「この組み合わせ」が強い
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最短収益を狙う:GoodNovel / Stary / MangaToon(トレンド恋愛)
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育成→採用を狙う:Inkitt(著作権保持を明示)+Wattpad(支援プログラム) Inkitt+1
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最終的な海外販売の土台:KDP(+KU) Amazon Kindle Direct Publishing+1
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国内で勝って海外へ:TALES(コンテスト・メディア連携) TALES+1

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